11月9日(木)~10日(金)埼玉東部消防組合議会で福島県双葉町役場、相馬市伝承鎮魂記念館、防災科学技術研究所(つくば市)、埼玉東部消防組合久喜消防署鷲宮分署へ視察に行ってまいりました。

相馬市、双葉町では、東日本大震災発生当時の被害状況や、発生からこれまでに行った事業や取り組み、新たに建築された復興施設などのお話を伺いました。

双葉町は、2011年3月の東京電力福島第1原子力発電所事故により全ての町民が避難を余儀なくされることになりました。居住人口ゼロの状態が11年5カ月も続いた福島県双葉町。

2022年8月30日に一部避難指示解除・居住開始を実施し、住民が帰還し始め約1年3か月となりました。(現在は町民96名2023年11月9日時点)JR双葉駅周辺の復興拠点が避難解除され、一時は埼玉県加須市(旧騎西高校)に置かれた役場機能も、双葉駅前の新庁舎に落ち着きました。

帰還困難区域の避難指示解除の取り組みや、双葉町復興まちづくり計画を策定し、双葉駅を中心とした賑わいづくり、基幹産業である農業の再生、町民も来訪者も楽しめる海沿いのアクティビティエリアの復活等をはじめ、双葉町の復興に向け、様々な取り組みを推進されています。

相馬市伝承鎮魂祈念館では、津波の恐ろしさを語り継ぐ「語り部」さんのお話をうかがいました。津波で周りの家が流されてしまった中、自分の家だけが奇跡的に残り、深い使命感に駆られ、震災での実体験を多くの人に伝えたいと、このような活動を続けていらっしゃいました。まだ小さい我が子と奥様を放射能の被害から守るため、また地域やご自身の会社の復興に取り組むため、一時はお1人で相馬市に戻られました。地震・津波・放射能と3つの被害に直面されたリアルなお話、一度に多くの大切なものを失い、今も厳しい状況の中でお過ごしであることに、本当に胸が痛みます。同時に、白岡市に大災害が起きた時、市の被害を最小限で抑える事、悲痛な想いをする市民の方を1人でも減らす事は、個人としてはもちろん、市議としての課題であると意を強くしました。

白岡市シティープロモーション戦略にて白岡市の魅力について市内意識調査をした結果には『自然災害が少ない』というイメージがトップに上がっています。しかし、既存建築物の簡易耐震診断の啓発・促進、倒壊や延焼を防ぐため空き家の有効活用や老朽危険空き家の除却促進、洪水浸水想定区域等の水害の影響のおそれがある道路施設の把握・実際に被災した場合の対応確認、自主防災組織の人員確保等、防災上の課題はまだまだたくさんあります。

異なる自然環境下ではありますが、今回視察で学ばせて頂いた事を、今後の活動に活かしていきます。


メイン画像は、つくば市にある世界最大級の規模・能力を有する散水装置で、雨を降らせることができます。この施設を使って、がけ崩れ、土石流、土壌浸食の解明、センサー開発に関する研究等を行っています。