昨年は関東大震災からちょうど100年目という節目を迎え、全国的に防災意識が高まっていますと一般質問でお話をしましたが、元日に災害が起こるなど、誰もが予測しない事態が急に訪れ、改めて災害の怖さを認識せざるを得ない現実に、能登半島地震により被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。いまでも災害で苦しむ皆様の安心安全と被災地の一日も早い復興を願います。さて、地域の防災組織や消防団は、いつ発生するかわからない火災や災害に対処する大変重要な存在です。そのことは誰もが認識している事ですが、昨今の災害を受けて白岡市で早急に対応できることは何か。
本年度は全国的に過去最低の消防団員数となり、白岡市でも令和5年9月の一般質問にて、条例定数に満たない人数で運営している事がわかりました。その後入団はあったのか、火災や災害が来た時にはたして大丈夫なのか気になる所ですが
(1)9月議会一般質問後の消防団の加入状況を質問します。
若干ではありますが、団員募集対策で効果があったと理解しました。しかしながらいまだ基準にみたないため更に工夫や改善が必要と考えます。
(2)として埼玉東部消防組合の構成市町と白岡市の消防団の年額報酬の状況を質問します。
答弁から白岡市の年額報酬は他の市と比べ少ない事が確認できました。また隣接している蓮田市の「団員」年額報酬は78,000円です。火災が発生した隣接している市や町の付近では消防団がともに消化活動に参加します。報酬に違いがあるのは腑に落ちない気がします。私は今、埼玉東部消防組合議会議員として携わっていますが、埼玉東部消防署では4市2町で階級別に統一されていることから、団員の年額報酬も統一で良いのではないかと考えます。先ずは隣接している久喜市、宮代町、蓮田市の消防団年額報酬を参考とし検討、団員の人員確保のため消防団年額報酬の改善を求めます。
また、前回の一般質問では、第7分団の団員の意見を調査したところ、大変古い「火の見やぐら」は全員一致で撤去してほしいとの事でした。ホースを干す場所としてのみ使われています。強度は大丈夫なのか、気温上昇や地震、台風などの自然災害が多発している中、やぐらに登りホースを干したりする作業は危険が伴う作業でギシギシ揺れるともお聞きします。
(3)として第7分団の火の見やぐらの現状を質問します。
私も消防団入団初期の頃、火の見やぐらに登った経験がありますが、非常に危険を伴う作業でした。放水後のホース乾燥塔として使わないよう、指導をお願い致します。また白岡駅が近いということもあり非常に多くの交通量があります。倒壊などが起こり、市民が巻き込まれるような事故が起きないよう、早急な撤去を求めます。またその場所は地域のゴミの収集箇所となっています。不法投棄が見られ、ゴミが散らかっている現状も消防団員の方から伺いました。 火災出動時、事故にならないよう対応をお願い致します。
続きまして、地震調査研究推進本部地震調査委員会の発表では、マグニチュード7程度の「首都直下地震」が今後30年以内に70%の確率で発生するといわれています。
(1) 自主防災組織の重要性と設立に向けた支援について質問します。
大規模災害が起こった際には自助、共助、公助、が大変重要になってきますが、令和6年能登半島地震のような自然災害が発生した場合は、防災関係機関による救助や支援等に遅れが生じることが予想されると答弁からも伺うことができます。
このような事態で、被害の防止、軽減を図るには、地域住民が協力し、出火防止、初期消火、被災者の救出救護等を行う「共助」が大変重要であるともお話されていました。しかしながら、私は50年以上白岡市に住んでいますが、自主防災組織が私の地域にない事を知り、近隣の方々へ伺ったところ、自主防災組織についてご存じない方もおり、このままではいけないと考えました。
調べていくと白岡市では、自主防災組織がない地域が他にもありました。また、地域には高齢者、傷病者、障害者、乳幼児、など、周りの人の配慮や手助けが必要となる災害時要援護者もいらっしゃいます。体を動かすのが困難であるなどの理由で、災害時の対応が遅れることが多いため、大きな被害を受ける危険性が高くなります。そのような支援が必要な人たちが災害から身を守っていくためにも、地域で把握し合い、事前に十分な準備が必要です。大規模災害が起こる事を想定して、白岡市の「災害に強いまち」を作るため、行政区などに自主防災組織の重要性と設立に向けた支援、啓発できるようお願いし私の質問を終わりにします。