2問目として公園や広場の在り方について質問します。
人口減少と高齢化が着実に進む中、今後は公園や広場の維持管理に要する費用も増加することが見込まれ、市の財政運営において看過できない段階に入っているものと考えます。
先ずは(1)として公園整備計画や公園施策の現状について伺います。
(答弁)
市からは、公園整備について地域の実情を勘案しながら計画的に進めていく必要があるとの答弁をいただきました。
しかしながら、未整備の公園が 新白岡の野牛・高岩土地区画整理事業地 に2箇所、白岡駅東部中央土地区画整理事業地 に3箇所の、計5箇所残っている状況です。これらの未整備公園については、2018年以降、新規の整備が行われていないと伺っており、今後いつ整備が進むのか見通しが立たない状態にあります。
そこで、(2) として伺います。
人口減少社会が進む中で、これまでと同じ方法で公園の維持管理を続けることは難しくなっていきます。そこで、人口構造の変化に対応するため、公園の維持管理の手法を今後どのように見直していくのか、市の見解を伺います。
(答弁)
答弁では、地域の皆様のご協力をいただきながら、持続可能な維持管理体制を構築していくとのお話をいただきました。
ぜひ、地域の皆さんに寄り添い、市民ファーストの視点から、より良い環境の広場や公園の管理に取り組んでいただきたいと考えます。
地域の皆さんから、公園や広場に関して様々なご意見をいただいております。中でも、都市公園が存在しない 篠津地域、そして長年にわたり地域の皆さんが草刈りや維持管理を続けてきた 山の広場 については、将来の公園のあり方が大きな課題となっています。
そこで、(3) として伺います。
市民主体で長年管理を行っている「山の広場」について、市は今後どのような役割付け・位置付けを考えているのか、見解を伺う。
(答弁)
住民主体による「山の広場」は白岡市で最も高い位置にあり防災公園としてふさわしい場所だと私は思います。西小学校の児童も増えているように、山地区は人気の住宅地です。私有地にあるため住宅開発によりいつでも消滅する可能性が高い広場となっています。既存の公園は低い位置にあるため、大規模の災害時には近隣の区長さんからも賛同を得ていますが、山地区では水害に強いオープンスペースが少なく、無くてはならない広場です。
そこで、(4) として伺います。
既存公園の防災機能付加や、新たな防災広場の確保など、人口減少時代を見据えた公園施策の方向性について、市の見解を伺います。
(答弁)
公園や広場の在り方についてですが、「山の広場」での地域の皆様が団結し、自分たちで進めてきた広場の管理は今後の白岡市の未来のため、重要な課題が含まれています。
公園施設の整備や改修等の機会を捉えまして、整備後の維持管理体制も考慮の上、防災機能を付加できるよう検討していく、また、市全体の公園の状況を総合的に勘案しながら、新たな公園などの必要性を含めて検討していくものと答弁にもありました。
市が防災公園として制度付与することで、市と地域が協定形で分担し、結果としてコストを抑えつつ、大切な居場所を持続可能に守ることが出来ると考えます。
そこで、再質問をいたします。
“山の広場”は市内でも最も標高の高い位置にあり、大規模の災害時には市全体の避難場所、さらには災害廃棄物の仮置き場としての活用も視野に入る、重要な潜在的機能を有していると考えます。
つきましては、今後、公園や広場の防災機能を検討される際には、こうした地域の取り組みと地理的特性を踏まえ、“山の広場”の活用可能性についても検討対象としてご配慮いただきたいと存じます。
最後です。市としての御見解を伺います。
(答弁)
先日も全国各地で地震や災害が相次いでおります。
白岡市におきましても、いつ発生してもおかしくないという危機感を持ち、平時から備えを進めていく必要があります。
公園や広場の在り方、とりわけ防災機能の強化は喫緊の課題であります。その中で、“山の広場”は地域の皆様の継続的な努力により守られてきた、地域にとっての大切な財産であります。
この貴重な広場が、平常時だけでなく災害時にも適切に活用できるよう、ぜひ防災上の観点からも前向きな検討をお願い申しあげて私の質問を終わります。

