地震調査研究推進本部地震調査委員会の発表で、マグニチュード7程度の「首都直下地震」が今後30年以内に70%の確率で発生するといわれています。 皆さまは、その準備ができていますか?

私はしつこくSNSで防災について取り上げています。各視察での学びを基に、白岡市でもいつ起きてもおかしくない地震に備え、一人一人が自分の身を守るため、今回は地震直後にすべき行動についてまとめます。

地震だ!まず身の安全

  • 揺れを感じたり緊急地震速報を受けた時は、身の安全を最優先に行動する。
  • 丈夫なテーブルの下や、物が「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」空間に身を寄せ、揺れがおさまるまで様子を見る。
  • 大きくゆっくりとした揺れにより、家具類が転倒・落下する危険に加え、大きく移動する危険がある。
  • 逃げ道を確保するためにも、家のドアや扉は開けておく。

落ち着いて火の元確認!初期消火

  • 火を使っている時は、揺れがおさまってから、あわてずに火の始末をする。
  • 出火した時は、落ちついて消火する。初期消火の限界は一般的に天井に火が届くまでと言われ、わずか1~2分の間ですが、この間に消火できれば火災を食い止めることができる。

どこまで火が燃えたら避難すればいいの?

万が一【火が天井に燃え移ったら必ず避難してください】いったん避難したら絶対に戻ってはいけません。他の部屋への延焼を防ぐために部屋の窓やドアを閉めて空気を断ちましょう。そして建物火災の死因の第1位が、「一酸化炭素中毒、窒息」であり、約4割を占めています。火災の煙には、無色無臭の有毒ガス、一酸化炭素が含まれます。横方向に広がる煙は人が歩く速度と大差ありません、黒煙により視界が遮られる前に、慌てず避難しましょう。しかし上方向に広がる煙は、人が階段を登る速さの約10倍のスピードで上昇してきます。場合によってはしゃがんで口元を覆い、避難しましょう。

火災にならなくても状況に応じて屋外へ避難

  • ガスの元栓を閉め、コンセントを抜く
  • 靴を履き、むやみに自宅から飛び出さず、上下左右、周辺の落下物等に注意して避難場所を目指しましょう。

外に潜む危険

先日TSUNAGUとWAKABAの会派視察で、体験型防災施設あべのタスカル大阪市立阿倍野防災センターに伺いました。こちらでは防災備蓄食品、消火器の使い方、ドアの開け閉め、津波の高さなど、防災のあらゆる事をバーチャルや体験をしながら学ぶことができます。

写真は、体験エリア「がれきの街」にて撮影しました。自宅から避難した後も、外にはたくさんの危険が潜んでいます。電線が垂れ下がっていたり、倒壊の可能性がある建物や窓ガラスなど落下物の危険を避け、カバン等で頭を守りながら建物から離れた広い場所へ避難しましょう。

大きな地震の際は地割れや道路の陥没にも注意しながら、ご自身の避難場所を頭に入れておきましょう。必ずしも在宅中に起きるとも限らないので職場等、頻繁に訪れる場所の避難場所も覚えておきましょう。

白岡市の避難場所一覧はこちらです。

災害時要援護者(要配慮者)の方

  • 揺れがおさまったら、火気やガス漏れがないかを家族や近所の人に確認してもらいましょう。また、地震の状況や周りの様子なども教えて貰いましょう。
  • 車いすや担架などの避難路が確保されているか確認しましょう。

災害時要援護者とは、地震や風水害などの災害が発生した場合に、高齢者、傷病者、障害者、乳幼児、外国人など、周りの人の配慮や手助けが必要となる人達をいいます。体を動かすのが困難であるなどの理由で、災害時の対応が遅れることが多いため、大きな被害を受ける危険性が高くなります。そのような支援が必要な人たちが災害から身を守っていくためには、事前に十分な準備が必要です。

地域が一丸となってしっかりとした対策を立て、ご近所のご協力で災害犠牲者ゼロを目指す為にも、地域の「自主防災組織」は非常に重要です。しかし、白岡市内には、自主防災組織がない地域があったり、高齢化に伴い活動ができない組織もあります。白岡市内被害者ゼロを目指し、自主防災組織の発足や若い世代への引継ぎなど積極的に呼びかけていくよう市へもお願いし、今後の議会への議論に反映させていきたいです。

今回は主に災害直後の動きについてまとめましたが、1人1人が防災意識を持ち、防災グッズや非常食量の備蓄の準備などぜひ行って頂きたいです。