7月になると、市内各地で疫病退散を願う夏祭りが行われます。白岡市の岡泉、野田、新田、柴山、篠津の各地域で「天王様」と呼ばれる行事です。私が住む篠津地域では7月16日に天王様のお祭りが行われました。久しぶりに開催された地域活動では、お祭りの話題の他に、地域の課題についても様々なご意見を頂きました。篠津地区では新しくお住まいになる方との、コミュニケーション不足や、自主防災組織、ゴミの放置、安全対策、など課題問題点は様々ある事がわかりました。社会環境も変化する中、市は地域活動をどのようにお考えなのか。

(1)社会環境が変化する中、今後の地域活動の重要性について

地域の担い手不足が大きな課題になっていますが、これは篠津や白岡市だけの問題ではありません。先日、所沢市の議会報告会へ視察に行きました。マンションのオートロックや個人情報保護法により、今まで以上に自治会活動の伝達不足が起きるなど、社会環境の変化にともなった工夫が必要であるとの意見が出ています。

今後は行政区を単位とする自治組織と連携し、集会所等を活用した地域づくり事業の検討、推進を改めてお願いし、社会環境の変化に伴った篠津地区の地域づくりについても今後に期待をして行きたいと思います。

また白岡市の岡泉、野田、新田、柴山、篠津の各地域で行われる「天王様」は、最初にもお話した通り、非常に古くから伝わる文化や歴史もあることから、市の指定する文化財があり、文化財を守るため、また若者世代に伝えていく文化の継承にも地域活動の支援をお願したいと考えています。

(2)篠津の天王様のお祭りでは5台の山車が各5耕地にありそれぞれが文化財に認定されていますが、
(ア)として文化継承と市の取り組みについて(イ)として、祭りは外からも誘客できるコンテンツであり、地域の消費拡大に貢献し高い経済波及効果が期待できる。祭りの知名度の向上と、観光資源としての活用と経済効果についてどうお考えなのか

昨今、市内の地域では新しいイベントも数多く行われています。県内外を見ると全国的に知名度を上げ、地方創生に成功した事例や、観光産業に発展している自治体もあります。

秩父夜祭を例にあげると、人口は2023年11月1日時点では 5万8千432人、白岡市は5万2千668人と、わりと近い人口であるものの、昨年行われた秩父夜祭での来場者数は、主催者の発表によると約26万4000人でありました。

祭りは外からも誘客できるコンテンツであり、地域の消費拡大に貢献し、高い経済波及効果が期待できます。白岡市には天王様がある。これは篠津地域だけでなく、市内各地域が誇るべき祭りですが、このままでは少子高齢化や担い手不足の影響もあり、継続が厳しくなっていく状況にあると考えます。伝統文化を引き継ぎ地域の祭りから、市のお祭りへ、市の祭りから県内外に広がっていくよう、より魅力ある祭りにしていくには、世代間継承や若い世代の意見の取り込み、ユニークな新しい出し物の検討、また合同開催など今後新しい取り組みを展開していく必要があると考えます。

祭りに注目した市内各自治体と行政の新しい取り組みや、文化財を活かした地域街おこしと街づくりの推進に向け更なる協力をお願いし、私の質問を終わりにします。